ぷちパス工房 取扱説明書

「ぷちパス工房」は、ブラウザだけで動くベクター編集ツールです。パス・図形・文字・画像を編集し、PNG/SVG/PDF やプロジェクト形式の .ppath で保存できます。会員登録や専用ソフトのインストールは不要です。

1. はじめに

1.1. ぷちパス工房とは

キャンバス上でパスや図形、文字を編集し、印刷や Web 向けに書き出すためのツールです。処理はお使いのブラウザ内で完結し、作品ファイルを当サイトのサーバーへアップロードしません。

起動直後の画面。用紙サイズとサンプルが並んでいる
起動すると、用紙サイズを選ぶ画面が開きます。下には参考用のサンプルがあります。

1.2. 主な機能

  • パス・図形・文字:ペン、ブラシ、図形、ポイント文字/エリア文字など
  • 画像:埋め込み配置、画像のトレース、SVG の取り込み
  • 複数タブ・アートボード:複数の原稿を切り替えながら作業
  • 保存・書き出し:.ppath/PNG/SVG/PDF(塗り足し・トンボにも対応)
  • 復旧データ:編集中の内容をブラウザ内に別途保存(設定で OFF 可)
  • サンプル:同梱の作例を開いて、そのまま編集できます

1.3. 推奨環境

  • Google Chrome または Microsoft Edge(最新版)
  • 画面の広い PC(細かいパス編集向け)

2. 基本的な使い方

2.1. アプリを開く

アプリを開くと、用紙サイズを選ぶ画面が開きます。このまま続けるか、ファイルを開くかを選べます。

2.2. 新規ドキュメントを作る

  1. ファイル → 新規を開きます。起動直後にも、同じサイズ選択の画面が出ます。
  2. 用紙サイズや用途のプリセットを選びます(サイズをダブルクリックですぐ作成もできます)。
  3. すでに内容があるタブで新規を作ると、新しいタブで開きます。同時に開けるタブには上限があります。
新規ドキュメントの画面。Web用と印刷用のサイズ、サンプルが並んでいる
サイズをダブルクリックすると、そのサイズですぐに作成できます。

2.3. 編集の流れ

  1. Step 1 用紙サイズを選ぶ :新規ドキュメントで用紙やバナーのサイズを選ぶか、サンプルを開いて編集を始めます。
  2. Step 2 パス・図形・文字を整える :ツールバーとパネルでレイアウトを作ります。必要なら画像の配置や書き出し設定も行います。
  3. Step 3 保存・書き出す :続き用に .ppath を保存し、納品や Web 向けに PNG/SVG/PDF へ書き出します。

2.4. 最近使ったファイルを開く

  • ファイルメニュー:「最近使ったファイル」サブメニューから開きます。
  • 起動直後の画面、またはファイル → 新規:サムネイル付きの一覧からも開けます。
  • 対応ブラウザでは、保存時のファイルへ再接続を試みます。内容があるタブでは新しいタブで開きます。

3. 画面の見方

3.1. ツールバー

左のツールバーから、よく使う道具を選びます。

  • 選択 (V):オブジェクトの移動・変形
  • ダイレクト選択 (A):アンカーやハンドルの編集
  • ペン (P)/ブラシ (B):パスの作図
  • 図形:矩形、楕円、多角形、装飾図形など
  • 文字 (T):ポイント文字。エリア内文字やパス上文字もあります
  • 手のひら (H)/表示の回転 (Shift+H)/ズーム (Z):表示の操作(図形自体は変えません)
サンプルのチラシを開いた編集画面。左にツール、右にレイヤー、中央にアートボード
左がツール、中央がアートボード、右がレイヤーです。これは参考用サンプルを開いた例です。

3.2. パネルとメニュー

  • レイヤー:重なり順やロック、表示/非表示
  • カラー/アピアランス:塗り・線・効果の調整
  • ウィンドウ:パネルの表示切替
  • オブジェクト/効果:整列、パス操作、各種効果

3.3. 表示の操作

  • ホイール:パン(上下)。Shift+ホイールで左右、Ctrl/Cmd+ホイールでズーム
  • Space+ドラッグ:一時的にパン
  • Space+Shift+ドラッグ:一時的にキャンバスの向きを変更(保存や書き出しの向きは変わりません)
同じチラシを拡大した画面。料理の写真と価格の文字が大きく表示されている
Ctrl(Mac は Cmd)+ホイール、またはズームツールで拡大できます。図形の大きさは変わりません。

4. 保存と書き出し

4.1. .ppath(プロジェクト)

  • 保存/名前を付けて保存:続きの編集用。画像などもまとめて扱います。
  • 対応ブラウザでは同じファイルへ上書きできます。非対応時はダウンロードになります。

4.2. PNG/SVG/PDF

  • 用途に合わせて書き出します。PDF は画像/文字パス化/テキストのまま、から選べます。
  • 印刷向けに塗り足しやトンボを付けられます。
  • 複数サイズの PNG 一括書き出しも利用できます。

4.3. 復旧データ

編集中の内容をブラウザ内に別途保存します。保存済みの .ppath は上書きしません。共有 PC では環境設定のファイル処理からオフにできます。


5. サンプル

起動直後の画面、ファイル → 新規、サンプルパネルから、同梱のサンプルを開けます。

右に開いたサンプルパネル。チラシや名刺などの作例が並んでいる
ウィンドウからサンプルパネルを開くと、作例を選べます。
  • 開くと中身をコピーした新しいドキュメントになります(元のサンプルは上書きされません)。
  • 保存するときは「名前を付けて保存」で自分の .ppath を作ってください。
  • 不要なときは、編集 → 環境設定 → 一般の「サンプルを表示する」をオフにできます。

5.1. サンプルの利用条件

ぷちパス工房に同梱されているサンプルは、本ツールで作成する成果物への利用(個人・商用問わず)を自由に許可します。ただし、サンプル素材そのものを単体で抽出し、他のテンプレート集・素材集として再配布・販売することは禁止します。


6. 環境設定

編集 → 環境設定(Ctrl+K)から開けます。

環境設定の一般カテゴリ。サンプルを表示するチェックがある
「サンプルを表示する」は、一般カテゴリにあります。
  • 一般:スマートガイド、サンプル表示、Undo 上限など
  • 表示:定規・ガイド、アンカー表示サイズ、通知位置
  • 表示・操作:ホイールの既定動作など
  • ツール(既定):新規オブジェクトの塗り・線・線幅などの初期値
  • ファイル処理:復旧データの ON/OFF と間隔など
  • ワークスペース:パネル配置の管理

7. 主なショートカット

アプリ内の「ヘルプ → 操作ショートカット…」に一覧があります。よく使う例だけ抜粋します。

  • V / A / P / B / T:選択/ダイレクト選択/ペン/ブラシ/文字
  • H / Shift+H / Z:手のひら/表示の回転/ズーム
  • Ctrl+S(Mac は Cmd):保存
  • Ctrl+Z / Ctrl+Shift+Z:元に戻す/やり直し
  • Ctrl+K:環境設定
  • Space:押しているあいだパン(+Shift で向き変更)
注意

Ctrl+N や Ctrl+W など、よくあるアプリのショートカットはブラウザが優先するため、Alt 側の割り当てになっているものがあります。一覧の先頭の説明もあわせてご覧ください。


8. よくある質問(FAQ)

作品データはどこかにアップロードされますか?

A: いいえ。編集・保存・書き出しはお使いのブラウザ内で行います。作品ファイルを当サイトのサーバーへアップロードしません。

サンプルを開くとどうなりますか?

A: 中身をコピーした新しいドキュメントが開きます。元のサンプルはそのまま残ります。保存するときは名前を付けて保存してください。

サンプルの著作権・利用条件は?

A: ぷちパス工房に同梱されているサンプルは、本ツールで作成する成果物への利用(個人・商用問わず)を自由に許可します。ただし、サンプル素材そのものを単体で抽出し、他のテンプレート集・素材集として再配布・販売することは禁止します。

最近使ったファイルが出てきません。

A: まだ保存していないか、ブラウザのデータを消した可能性があります。ファイルメニューの「最近使ったファイル」と、新規ドキュメント画面の一覧を確認してください。

同じファイルへ上書き保存できません。

A: 上書き保存は Google Chrome や Microsoft Edge で使えます。それ以外のブラウザでは、ダウンロードして保存します。

サンプルを非表示にできますか?

A: はい。編集 → 環境設定 → 一般の「サンプルを表示する」をオフにして OK を押してください。

更新すると、以前のブラシや水彩と見た目が違うことがありますか?

A: ブラシの形や水彩の質感は、アプリの更新で以前と少し変わることがあります。保存したファイルを開くと、更新後の見た目で表示されます。